独り舞台の時に私がその時に自分が一番熱を持っていることはお恥ずかしながらセックスについてでした。
あれから3年。
今、現在の私が最も心踊る出来事とは何だろうかとグーーッと考えようとして、
案外あっさり浮かんできたのが
大人の演劇部でした。
「大人の演劇部」というイベントを月に一回KAIKAでやっています。
これは、いわゆる演劇のカラオケみたいなもので、
エモーショナルかつダイナミックな、劇的な場面を、いい感じの音楽をながしながら
演じてみて「キャッキャ」しようというイベントなのです。
例えば、この間の大人の演劇部でやった台本は、
デューク「おじょうさまーーー(メリサをかばう)」
メリサ「よせーーー」
※銃声。(スローモーションで)デュークが撃たれる。
メリサ「(スローモーションで)デューーークーー。(デュークが倒れるとスローモーションが解ける)なぜだ・・・なぜだデューク」
デューク「う、ああ、おじょうさま・・・」
メリサ「よせ、もうしゃべるな。大丈夫だ。すぐに医者を呼んでやる」
デューク「・・・もったいのう、・・・ございます」
メリサ「いいか、死んではならん。この私の目の前で死んではならんぞ、これは命令だ、いいな、デューク、死ぬな、わかったか!」
デューク「フッフッフ、おじょうさま、目から涙が…『ナランバ王国君主の教え第8条、君主は涙を見せてはならない』お忘れですかな?」
みたいな内容でした。
演劇人ならば多くの人は夢想したことがあるのではないでしょうか。
いい感じの音楽が流れている中、いい感じの台詞を言って、いい感じで死んでいく演技をしてみたいと。
前の台本はそんな私の憧れを形にしたものでございます。
しかし皆さん。
特に今から演劇を始めようとしている若人の皆さん。
そんな良い感じの役はめったにまわってきません。
が、大人の演劇部では、その
気持ちよさを追求しているわけです!
そして大人の演劇部内の空間では、
その場の1回ヤリ捨てという概要も功を奏して、
観てる方も演じてる方も
多幸感あふれる現場になっていくのです。
そうです。
愛し合うセックスの良さもありますし、
ワンナイトのセックスの良さもあるのです。
これを作品にして上演まで持っていくと、
その過程で演者の気持ちよさがお芝居の妨げになったりする事もあるので、
恐ろしい限りです。
そんな大人の演劇部。
これをどう自分のお芝居の企画に組み込んでいくかであります。