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「四月になれば彼女は彼は」~演出のヒントになるであろう体験~

札幌を拠点に活動されている劇団、

弦巻楽団さんの「四月になれば彼女は彼は」

という作品の戯曲を※1大人の演劇部 で使用させてもらったことがあります。

劇団さんのホームページからこの作品の説明を引用させてもらいます。

 

劇団の稽古場で、男と女、二人の役者が稽古をしている。 脚本は岸田國士の「紙風船」。二人は次回公演のキャスティングオーディションを兼ねた『試演会』で、その戯曲を上演しようとしている。 戯曲を読む。声に出す。相手に向かう。試行錯誤しながら稽古を繰り返す二人。 やがて稽古する二人の姿に、別の人間が重なってくる。それは『紙風船』の夫か、妻か。それとも。 「演じる」とは何か。 「台詞」に滲み出てくるものは、自分の人生か、役の人生かーー。

 

KAIKAでの上演前に「四月になれば彼女は彼は」の戯曲を使用させていただき、

一場面を大人の演劇部で参加者2,3組でやってもらいました。

そこでは1場面ながら男女の、

というよりは人と人との心の距離感のスリリングさをそれぞれ味わわせてもらいました。

そんな背景も有りだし、

こんな背景も有りかと、

まさに三組三様の「四月になれば彼女は彼は」が出来上がり、

ひとしきり興奮させてもらいました。

その節はありがとうございました。

そして、その後に、僕自身はKAIKAで初めて

弦巻楽団さんの「四月になれば彼女は彼は」を観劇したのでした。

当然、くだんの大人の演劇部でやったあの場面も出てきます。

本番はあの場面はどんな類のエモーショナルな場面なのかと思ったら、

案外と表面上は淡々とそのシーンが過ぎていくではありませんか。

しかしその瞬間!

大人の演劇部でやった3パターンぐらいのその場面がパパッとフラッシュバックで思い起こされたのでした。

表面上起こってることと、

その人たちの内面で起こっていること、

心の中で妄想していること、

あったかもしれない未来、

あったかもしれない過去、

それらが重なって見えたような気がして

なんとも劇的で一人興奮してしまったのです!!!

しずかとユキ二人芝居「Equel-イコール-」の演出にはこの時の体験が色濃く反映しているような気がします。

※1大人の演劇部 毎月1回KAIKAで行われるお芝居の稽古を楽しむ大人向けのワークショップです。 初心者大歓迎!エンジョイ演劇。 前半1時間はシアターゲーム。後半1時間は台本を持って演じてもらいます。 


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